校長からのメッセージ

『創造』の教育
金沢学院東高等学校 学校長 木谷辰夫

 金沢学院東高等学校は学校法人金沢学院大学が有する全日制普通科高等学校ですが、進学総合コース・スポーツコース・美術デザインコース・進学特別コースの4つのコースを設けています。学校法人金沢学院大学には大学院・大学・短期大学・高校があり、「総合学園」となっています。
 本校は昭和27年(1952年)4月、金沢女子短期大学高等学校として誕生しました。建学の精神は「愛と理性」であり、この精神を昇華・発展させたものが、教育理念「創造」であります。教育理念「創造」には3つの指針があります。

1.ふるさとを愛し、地域社会に貢献する
2.良識を培い、礼節を重んずる
3.社会の要請に応え、構想する力、実践する力を育む

 本校の目指すものは、このようなことができる自分自身の「創造」であり、また、このような社会の「創造」であります。そして、この教育理念をもとに教育実践目標「笑顔であいさつ 感謝の心と礼節ある行動 頑張る金沢東高生」を掲げています。
 勉強やスポーツ、芸術活動や文化活動ができることは大変に素晴らしいことですが、それ以上に、教育理念と教育実践目標の内容を理解し実行することが重要なのです。
 さて、現在の世界情勢ではギリシャの経済危機を初めとして、欧州経済の混迷、「アラブの春」といわれる、中東の政治改革、更に、東アジアにおける緊張の高まりなど困難な問題に直面しています。また、日本では、東日本大震災、原子力発電所の事故、その後処理の問題、更に、政治の混乱などが続いています。しかし、このような社会情勢であればこそ、大切にしなければならないものがあるのです。それは、本校の教育理念にある、ふるさとを愛すること、社会に貢献すること、良識を培うこと、礼節を重んずること、教育実践目標にある、笑顔であいさつをすること、感謝の心を持つこと、何事にも頑張ることなのです。
 生徒の皆さんには、教育理念を深く心に留め、教育実践目標を日々実行することが、健全な思考力と確かな判断力、そして、豊かな表現力の基盤となることを、今一度、認識していただきたいと思います。